去る2019年のこと。
ベトナムのホイアンという街を散策していた時の話です。
きらびやかなランタンに彩られた、極彩色の街をブラつきながら、
ふと、こんなことを考えました。
和室だって、キラキラしたってイイいんじゃない?
そのイメージが忘れられず、ゲーミングルームなどから着想を得てつくった作品がこちらです。
私にとって今回が2つ目の作品なので、初心者でも簡単につくれてしまいます。
それでは、メイキングをどうぞ!
まずは、プリミティブ・モデリング!
プリミティブ・モデリングをご存じですか?
立方体や円柱など、基本的な図形を組み合わせて並べるだけの、簡単モデリングのことです。
立方体と円柱を並べるだけで、こんな感じになります。

畳のヘリの色づけとか、ちょっと小細工かましてたりはするものの、
プリミティブだけでこんな感じにまで仕上げることができます。
ポイントは、下絵を用意して実物と同じ比率で並べてあげることですね。
下絵の表示方法は、この記事を見てください。
ブーリアンで穴ぼこあければ、凝ったモノもつくれる

つぎは、赤枠の部分です。
これは、どちらも立方体にブーリアンで穴をあけているだけです。
下の棚から、つくっていきましょう。
ブーリアンで棚をつくってみよう

まずは、立方体をふたつ用意して、
切り抜きたい方のオブジェクトを選択します。
そして、モディファイアープロパティから、
「モディファイアーを追加」をクリックします。

「ブーリアン」を選択します。

切り抜くためのオブジェクトを選択します。
ここでは、Cube.001ですね。

Cube.001をいい感じの位置に置きます。
もう一度、最初のオブジェクトを選択して、「適用」をクリックします。

Cube.001をDeleteキーで削除したら、あ~ら不思議!
穴ぼこの空いた立方体ができました。
さいごに、真ん中に立方体を置いて仕切りをつくれば、棚の完成。
ブーリアン×配列で、無限の可能性…上の棚をつくってみよう
みなさんは、配列ってつかったことありますか?
ひとつのオブジェクトを何個も等間隔に並べることができる、
めっちゃ便利なモディファイアーです。

まずは円柱を用意して、モディファイアープロパティから「配列」をクリックします。

数で複製する個数を、オフセットでオブジェクト間の距離を調整します。

配列を2つ設定することで、こんな感じに縦×横にオブジェクトを複製することができます。

あとは、これをもとにブーリアンを使ってあげれば、穴ぼこをあけた立方体ができるというわけです。
ちなみに、障子の枠の部分も、この配列でつくることができます。
トライしてみてください!
間接照明で、部屋をチャラくする
チャラ部屋の必須アイテム、間接照明。

照明はマテリアルプロパティで表現できます。

マテリアルプロパティから、「新規」ボタンをクリックします。

サーフェスから、「放射」を選択します。
あとは、ベースカラーで照明の色を設定できます。

そして、間接照明を表現するにあたって、もっとも重要なのが、
レンダーエンジンをEeveeからCyclesに変更することです。
Cyclesにすると、壁からの光の反射を描写してくれます。
EeveeとCyclesのレンダリングを比較すると、これだけ違います↓

Cyclesの方は、床が光で照らされているのがわかりますね!

あとは、ブーリアンで穴ぼこをあけた違い棚などの下に、照明をおいてあげれば、
簡単に、チャラ~い感じに仕上がります(笑)
まとめ
どうでしたか?
むずかしそうに見えて、意外と簡単につくれることがわかりましたね。
Cyclesは優秀なレンダーエンジンなので、これを使うだけで簡単にリアルな表現ができてしまいます。
より詳しいテクニックを知りたい方は、私が参考書としていつも読んでいる、こちらの本を参考にしてみてくださいね。